2000-04-06 第147回国会 衆議院 憲法調査会 第6号
○進藤参考人 おっしゃるとおりです。そのとおりです。
○進藤参考人 おっしゃるとおりです。そのとおりです。
○進藤参考人 例えば、今おっしゃられた九条、危機管理あるいは環境問題、こういった新しい二十一世紀の動きに対する言葉が憲法の中に入っていないではないのかと。例えば情報化の問題も入っていませんね、国際化の問題も入っていませんね、いや、ある意味ではですよ、入っているとも言えますけれども。 しかし、形を変えて言えば、一体、例えば環境権に関して、なぜ二十五条から読み取って環境基本法をつくる動きを先取りしていかないのかというふうに
○進藤参考人 御紹介いただきました進藤でございます。 歴史の節目に当たります、戦後五十五年目になるんでしょうか、二〇〇〇年、新世紀の出発点に当たって、国のあり方を規定した日本国憲法自体のあり方を議論する会に招請されましたことを大変光栄に存じます。 私、一九四六年に小学校一年生、ちょうど憲法が生まれたときに私もまた新制小学校に入ったという経緯がございまして、私どもの世代にとっては、憲法というのは、
○参考人(進藤榮一君) 大きく言って三つ言えると思います。 ソ連に関しましては、御承知のようにウクライナ、それから白ロシア、ロシア共和国、それからカザフ、これに戦略核が配備されておりますが、戦術核の撤去というのは時間の問題であって、実はそれほど過大に危険視しなくてもいいというふうにも言えますけれども、各共和国に分散した戦略核をどうしていくかということですね。これがかつての、つい九月末のゴルバチョフ
○参考人(進藤榮一君) いわゆる米ソ軍縮交渉をして、不要になった核兵器を削減しているにすぎないのだという観察も一方ではありますけれども、私はこれは間違っていると思います。NATOが戦術核八〇%削減するというのは、いや、あるいはそのとおりかもしれないというふうに申し上げてもいいんですが、要するに、不要になったから削減しているのであって、戦術核八〇%要らなくなったわけです。だから減らしているのであります
○参考人(進藤榮一君) 世界は非常に新しい世界に入っているというのが私の安全保障に対する基本的な考え方の前提にございます。 恐らく、あと数年して我々が直面するであろう、我々が手にするであろう二十一世紀というのは、十九世紀的な世界とも違う、二十世紀的な世界とも違う、全く新しい世界になるだろう、そういうふうに考えます。確かに、今世界の各地でさまざまな紛争が起き、さまざまな混乱が生じております。しかし、
○進藤公述人 ゴルバチョフの政治的安定性の将来に対する見通しを含めて御質問に答えたいと思いますが、ゴルバチョフ体制の持っている安定度に関してさまざまな読みが可能だと思います。 例えば、大統領制を御承知のように導入いたしまして、複数政党制と大統領制を巧みにかみ合わせるという新しい政治改革の動きが着々と進行しております。しかしこれは、一方の複数政党制、つまり野党の存在自体がもっと具体化しない限り、絶えず
○進藤公述人 欧州安保会議、三十五カ国から成るヨーロッパの安全保障に関する国際会議が一体うまく作動するのかどうなのかという御質問でございますが、私は、これは時間はかかるかもしれないけれども定着していくだろうと見ております。やはり、ベルリンの壁が崩壊し、一つのヨーロッパに変わり始めているのではないのか。これは、ジブラルタルからウラルまで巨大なヨーロッパの市場の登場を意味するでありましょうし、同時にそれは
○進藤公述人 御紹介にあずかりました進藤でございます。 今日、私ども世界を歩いておりますと、非常に激しい変化の波というのを実感するわけでございます。とりわけヨーロッパ情勢を中心として世界は非常に激しく動いている。もはや、一九四五年から四十年の間私どもがなれ親しんできたいわゆるヤルタ体制下の世界であり得なくなっているという現実をひしひしと感ずるわけです。しかし翻って、そういった状況の中から日本に帰ってまいります
○参考人(進藤榮一君) 大体、核の傘というのですけれども、核の傘の前提に、相手の国が核攻撃しかけてくる、あるいは通常兵力によって攻撃をしかけてくるという前提があるわけです。これは私ども外交史家の間で、最近ようやく戦争直後の外交資料が解禁されまして、特にアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアあたりを中心に解禁されているのです。日本でも若干解禁されたそれを見てまいりますと、ソ連の膨張主義というのは当時
○参考人(進藤榮一君) 大変難しい御質問でして、最初の問題をちょっと敷衍さしていただきたいのですけれども、つまり第三世界、特にアフリカとか中東へソ連が進出しているのかどうなのかという問題ですね、これは進出しているとも言えるし、いないとも言えるわけです。 問題は相対の問題でありまして、それでは西側諸国家と比べてどうなのかという観点をもし入れますと、例えば私の手元にあります資料によりますと、これは一九六七年
○参考人(進藤榮一君) 進藤でございます。 午前中の御報告が主として安保体制のマイナス面、消極面についての御指摘があったやにお聞きしておりますし、午後の御報告は、どちらかといいますと安保体制の積極面、つまり安保がいかに日本の安全に役立っているかということを当然の前提として御議論なさっているような印象を私は受けたわけであります。 一体日米安保とは何なのかということで、なぜこれほど極端に見解が分かれるのかということを